インコの鳴き声の意味は?鳴き方の違いやうるさい時の対策を紹介

インコの鳴き声の意味や鳴き方のちがい、鳴き声がうるさい時の対策をまとめています。

この記事の要約
  • インコは寂しい時や怒る時、甘える時で鳴き声がちがう
  • 種類によって鳴き方や意味も変わる
  • 鳴き声のパターンも複数ある
  • 雛は鳴き声が小さく観察が重要
  • インコの鳴き声はうるさい時は対策が必要
  • インコの鳴き声は他のインコにも影響がある

インコの鳴き声の意味!寂しい時や怒る時に鳴く

インコが寂しい時は、「ピーー!ピーー!」「ピーヨ!」というように、伸ばしたような鳴き方をします。これは「呼び鳴き」とも呼ばれ、寂しい時に自分の仲間や飼い主を呼ぶためのものとされています。

心を許している飼い主が部屋を出て一人になってしまった際に、「こっちに来て!」「ここにいるよ!」と自分自身の存在をアピールするために大声で鳴くというケースが多いです。大きな声で呼べば来てくれる、と学習しているインコには特に見られる状態です。

また、怒っている時には、「ギャギャギャ」や「ジジジ」といった鳴き方をします。他の動物たちに攻撃されたりご飯を邪魔されたりと、機嫌が悪くなった際にこの声で鳴くことがあります。

もしくは、インコの住環境に問題があり、不満を持っているという可能性もあるようです。

そして、飼い主にまだ慣れておらず、不安や警戒心を持っている時には「チチチチ!」と激しく低めの声で鳴くこともあります。ご飯の際に近づいたり仲良くなろうと無理に触ろうとしたりすると、「来ないで!」と怒りを表すことがあるようです。

私が飼っていたインコはかなり警戒心が強く、よく「ジジジ!」と大きな声で鳴いていました。他の動物も一緒に住んでいたこともあり常に周りを警戒していたので、他の部屋に移しました。すると今度は部屋に自分一人という状態になり、「ピー!ピー!」と飼い主を呼ぶようになった…といったことがありました。

インコの鳴き声や意味は種類で変わる?

インコは、種類によって鳴き方や意味が違ってきます。

いくつかの種類を例に見ていきましょう。

コザクラインコの鳴き声

コザクラインコは、寂しい時には「ピュロロロ」というような鳴き方をします。これは甘えたいという意味があり、飼い主を呼ぶときの鳴き方です。

コザクラインコは元々群れていた鳥であるため、一人になってしまうと不安を感じてしまうようです。

また、怒っている時には「ケッケッケッケ」や「ギャー!」といった鳴き方をします。邪魔をされたり嫌なことをされると、低く大きな声でこのように鳴きます。

ウロコインコの鳴き声

ウロコインコは、寂しい時に「ピイ~~」というような消え入りそうな声で鳴きます。

また、「フェ~~」とウロコインコ特有の鳴き方をすることもあるようです。これは不安や寂しさをアピールしたい時の鳴き方ですが、他の種類と違って、大きい声ではなく小さな声で静かに鳴きます。

また、怒った時は「ギャギャギャ!」「ギャー!」と大きく低い声で鳴きます。羽を広げ自分の体を大きく見せて怒りをアピールするようです。寂しい時と怒った時とで全然違う声量なので、ウロコインコの気持ちの変化は分かりやすいです。

ボタンインコの鳴き声

ボタンインコは、寂しい時に「ピピピッ!」「ピリリリ!」と高い声で鳴いてアピールします。飼い主を呼んだり、何かしてほしいことがある際にこのような鳴き方をするようです。

また、怒っている時には「ギャギャ!」「グエ!」と強く鳴きます。機嫌が悪い時には「ギュル!」というような鳴き方もします。

このように種類によって鳴き方が違いますが、いずれも怒っている際には大きく低い声で主張することが多いようです。

私が飼っていたセキセイインコは、寂しい時には「ピーピー!」と強く鳴き、怒っている時やインコ同士でケンカする時には「ギャギャ!!」と激しく鳴いていました。

インコの鳴き声のパターン

インコの鳴き声には色々なパターンがありますが、代表的なものと意味を見ていきましょう。

「グーグー」という鳴き声

インコが「グーグー」と鳴いているときは、甘えている状態であるといえます。大好きな飼い主に触られたり撫でてもらったりする時に、このような鳴き方をします。

また、飼い主に対してだけでなく、玩具など自分のお気に入りの物で遊んでいる時にも同じ鳴き方をするインコがいるようです。

そして、メスのインコがこの鳴き方をして発情することもあります。

「ピュイ」という鳴き声

「ピュイ」という鳴き方は、嬉しい時や機嫌が良い時にするようです。飼い主が近くにいるのが分かった時に鳴くことがあります。

また、自分の存在をアピールしている時にも同じ鳴き方をします。飼い主に呼びかけられて、このように鳴いて返事をしたりします。

そして、複数飼いをしている場合にこの鳴き方をしているのであれば、インコ同士で「ここにいるよ」とコミュニケーションを取り合っていることになります。

私が飼っていたインコの場合、インコ同士で「ピュイ」と鳴いて合図をしていました。頻繁に鳴いていたので、お互いによくコミュニケーションを取っていたということでしょう。

「キュッキュッ」という鳴き声

「キュッキュッ」と鳴いている時は、風邪を引いていたり呼吸器系の病気がある場合が多いです。特に小さい声で鳴いている時は呼吸が苦しい状態であるといえます。

インコは症状が早く悪化してしまうケースが多いので、このような鳴き方が見られたらすぐに病院へ連れて行った方が良いでしょう。

インコの雛は鳴き声が小さい?

大人になったインコの声は、大きく力強いので遠くにいても聞こえることが多いです。私が飼っていたインコも、隣の部屋にいても鳴き声がよく通っていました。

しかしまだ雛の状態であれば、細くてか弱い鳴き声であることがほとんどだと言えます。

また、震えるような小さい声のようにも聞こえることがあります。インコの雛は、口を開けてずっと鳴いていることも多いですが、声が聞こえにくい場合には手のひらに乗せてよく観察してみることが大切です。

声が聞こえづらくても、実際に雛の身体に触れてみることで、振動を確認することができます。周りの人の話し声や、テレビ・洗濯機などの生活音によって、雛の鳴き声がかき消されてしまうといったケースも少なくありません。

インコがまだ小さいうちは、周りの声や音によく注意して様子を見た方が良いでしょう。

「ピロロロ」と鳴く時は、寂しかったり甘えたいといった気持ちを表しており、「ジージー」と鳴く時は、不安や警戒心を持っていることを示しています。

また「チチチチッ」と細かく鳴く時は、空腹でありエサを求めている状態のようです。

雛の鳴き声は成鳥に比べると聞き取りづらく、気持ちを読み取るのが難しいので、常に注意して様子を見ることを心がけると良いでしょう。

インコの鳴き声がうるさい!効果的な対策は?

インコの鳴き声が大きくうるさい時には、まずインコのケージの位置を変えてみるのが手っ取り早いでしょう。特に集合住宅の場合には、とても手軽で大きな効果がある方法です。

ケージを壁から離れた場所や隣室と反対側の壁に移動することで、隣室に鳴き声が聞こえづらくなります。部屋のどの位置に設置するか、よく考えてみると良いでしょう。

また、インコのケージの周りに吸音材や防音カーテンを置くことも対策の一つです。ケージを移動するだけでは心もとないという場合には、この方法が効果的です。ケージの周囲だけに置くので、小さい範囲で済みます。厚さがあり、また重い物を選ぶようにすると、より鳴き声が外に漏れにくくなります。

そして、部屋の窓に防音カーテンや厚手のカーテンを設置する方法もあります。他の方法と比べると大掛かりな作業になってしまいますが、最も効果的であると言えるでしょう。

部屋の中で、ドアや窓は鳴き声が外に伝わりやすい場所となります。ですので、重く厚さもあるしっかりとした防音材を使用することで、部屋の外に鳴き声が漏れるのが軽減されます。

私は一戸建てで飼っていたこともあり大きな対策を試したことはありませんでしたが、勉強をしたりと静かな環境が必要な際には、ケージに厚みのあるブランケットなどをかけていました。

他のインコの鳴き声を聞かせると、どのような影響がある?

インコに他のインコの鳴き声を聞かせると、自分以外の存在に気づくことがあります。複数飼いをしている場合には、一羽が「ピュイ」と鳴くと、他のインコも同じように鳴いて合図をするといった様子が見られることが多いです。

しかし一羽のみ飼っている場合、自分以外の鳥が周りにいないため、飼い主を呼ぶことはあっても他の鳥を呼ぶことはありません。インコの動画を流して鳴き声を聞かせることで、他の鳥の存在を察知して仲間意識を持つことがあると言います。

もしインコの鳴き声に反応して「ピュイ」と鳴いたら、コミュニケーションを図ろうとしていると言えるでしょう。

インコは元々仲間同士で群れていたこともあり、自分以外の存在に対して仲間意識を持つ場合が多いです。

特に、普段飼い主に対して甘えたり、飼い主を呼ぶために大きい声で鳴いてアピールをしたりするインコの場合、他のインコの鳴き声を聞かせることで飼い主以外の仲間の存在に気づき、安心感を覚えるようです。

部屋を離れインコを一人にしなければならない際には、可能であればインコの鳴き声の動画を流し、自分以外にも部屋に仲間がいるということを覚えさせるようにすると良いでしょう。

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