メダカの寿命サイン!症状を知って死期を認識しよう

メダカの寿命が近い時のサインと、寿命に関する情報をまとめています。

この記事の要約
  • メダカの寿命のサインがいくつかある
  • 寿命の平均は1~3年ほど
  • 最長で5年ほど生きた例もある
  • 種類による差を知るのは困難
  • 産卵の寿命への影響は不明
  • 屋内・屋外飼育は一長一短
  • 飼い主のスタイルにあった飼育方法で長生きさせる

メダカの寿命サインがわかる変化にはどんなものがある?

メダカの寿命が現れるサインは、個体差はありますがいくつかあげるとすると、まず身体が曲がったりすることがあります。若い個体でも、身体が非対称に膨らんだり、歪んだりしてしまうことがありますが、数年飼った十分な大きさに成長した個体であれば、老化であろうとみなすことができます。

同じように

  • 表面に白く濁った部分が出る
  • ヒレが欠けている
  • 目玉が飛び出したり、取れたりする
  • エサ食いが悪い
  • 機敏に動かない
  • 泳ぎにくそうにしている

なども、若い固体でも起こりうる症状ですが、飼育年数や大きさなどとあわせて見たときに、寿命の近さとして認識できます。

メダカの寿命は1〜3年と言われていますが、寿命近くまで飼い込んだような個体には飼育者も愛着がわいており、個体として見分けられることが多いです。

そのような個体に、上記のような症状が見られる場合は、寿命・老化のサインとして使うことができると思います。一度経験すればその後はすぐわかるようになるでしょう。

メダカの寿命の平均は?何年くらい生きるのか?

メダカの寿命の平均は1〜3年と言われています。

近縁の種類のグッピーは1年、プラティなどは2年程度、ノソブランキウス・ラコビーなどはもっと短いことが知られており、日本で一般的に飼育されているメダカはメダカの種類の中でも比較的長寿の種類であるといえます。

メダカは睡蓮鉢など屋外で飼育されることも多い種類で、繁殖も容易なため、どの個体が、何年生きているのか?追跡することが困難です。

また夏場の水温の急上昇や病気の蔓延などが起こりやすいことも寿命の特定を困難にしています。

わたしはペットショップでメダカを販売していますが、そうした様々な問題がよく起きるとはいえ、多くのお客様が2〜3年程度はほとんどの場合元気に飼育されていると感じています。

近年ブームのメダカは繁殖が容易で品種改良も盛んに行われており、100匹〜1000匹のような規模で飼育する場合は、メダカ一匹の寿命というよりも全体のコロニーとしての寿命、というような捉え方をする部分もあります。(この品種は○年維持している、など)

ギネス記録などはあるか?最長年数はどのくらい?

ギネス記録には5年生きたメダカのケースも記載されているそうです。

わたしはペットショップで店員をしていますが、お客様から、うちのメダカは4年も生きた!と自慢されたこともあります。

友人の家でも、3年以上生きているという4〜5センチくらいのたいへん大きなクロメダカを見せてもらったことがあり、観賞魚の中では比較的長生きする種類だと思います。

また、特殊な機材を使った専門家による飼育、などではなくても、都内のごく一般的な家庭でもギネス記録にも近い4年近く生かすことは十分可能であるという感覚です。

それよりも、どんどん卵を産んで増えますので、増え過ぎたことによる飼育環境の崩壊や、自然災害(睡蓮鉢で飼っていたものが台風や大雨であふれて流された、とか、室内で飼っていたが、停電でポンプが止まり水質が悪化したなど)などのアクシデント、また飼い主様が飽きてしまい、ほかの人に譲られるなど、寿命を見届ける飼い主はそう多くないのが現状のように思います。

メダカの寿命は種類によって変わる?

オロチメダカやブラックダイヤメダカ、幹之メダカなど、メダカにはいくつかの種類があります。現在ブームとなっており、改良品種の数もまさに星の数ほどありますが、もとは同じ種類のメダカです。

また、みゆきメダカや楊貴妃メダカなど品種が違っているもの同士の間でも繁殖は可能であることから遺伝子的には同種であり、生育や寿命に大きな差はないといえます。

ただ、グッピーなどと同様に、改良を重ねた品種においては、いわゆる血が濃くなる、というような近親交配における弊害が出現しやすいということはあると思います。

メダカは昨今のブームで急激に品種改良が進んでいますが、品種ごとの遺伝情報の研究や、品種ごとの特性、飼育方法の確立など、科学的なエビデンスのとれた研究結果に乏しい現状があります。

そのため、動物の他種でもあるような、例えば犬においては、チワワの寿命よりもドーベルマンの寿命の方が短いといったような、学問上同じ種類と分類される個体間でも品種ごとに特性が大きく異なることがあったとしても、なかなか知ることができないのが現状です。

寿命以外の死因となる病気と症状

よくあるのが、ガリガリに痩せ細ったり、きりもみ状に泳ぐようになり死んでしまうケースです。メダカのような小さな生き物では、飼育者が異常に気づく頃には取り返しがつかないほど悪化していることも多く、特にきりもみ状に泳ぐようになったものの回復は難しいです。

メダカは1〜2匹だけで飼うというよりも、10匹以上の群れで飼育す褸場合が多いと思います。ですので、他の個体に異常がみられるときは、残りの個体にもいずれ伝播していくものとして、症状がまだでていなくても早めに処置することが効果的です。

ショップから、元気な個体を購入することがまずは一番大切にはなりますが、ガリガリな個体が出た場合はもっとエサの回数を増やしてもいいかもしれません。

またメダカは他の熱帯魚や金魚などと異なり、白点病や水カビ病など目に見える症状として出てくることが稀です。突然の大量死などもありえますし、それも原因不明ということもよくあることは申し添えておきます。

産卵が寿命に影響することはあるのか?

メダカの産卵の経験の有無が、寿命に因果関係があるか?ということの、科学的なエビデンスは取れていません。

ですが、飼育した経験上、近しい種類のグッピーやプラティなど(卵胎生メダカ)のよく出産した個体が他の個体よりも病気にかかりやすくなったり、他の個体は元気な群れの中で突然死することが多いように思います。

予後が悪いというか、当然産卵に体力を消耗していますので、出産以降、出産のたびに虚弱になっていくような感覚です。

ただ、卵胎生メダカはメダカといっても体内で卵を孵すのに対して、ここでいうメダカは卵を産んだらある意味産みっぱなしなので、身体の負担はそんなに大きくないのかもしれません。

また、産卵できる個体は、卵をたくさんつけられるような、栄養状態、健康状態の良好な個体であり、見た目にも立派な、よく太ったメスであることがほとんどですので、卵をつけるような個体の体力や体調の良さも加味すると、産卵の寿命への影響がどのくらいなのか?はますます特定が難しいと思います。

ホームセンターのような充実した環境や室内・室外の環境差で寿命は変わる?

結論から言うと、室内飼育、屋外飼育どちらにも一長一短のメリットデメリットがあります。

たとえば、メダカは熱帯魚と同等の、26〜28℃程度での加温飼育では、代謝が上がり、寿命が縮まるという説があります。

そうきくと、屋外飼育が適しているのか、と思いますが、屋外では寒暖差や、夏はお湯のような水温になったり、冬では氷が貼ったり、また意外と多いのが都市部でも野良猫やカラスといった野生動物の被害に遭って全滅といったケースがデメリットになることもよくききますし、室内の飼育ですとガラス水槽での飼育になると思いますので、メダカの子細な変化にも気づきやすく、適切な管理も行き届きやすいというメリットがあります。

しかし室内飼育で、フィルターを使い(いわゆるブクブク)水質を綺麗に保つと、今度は水流でメダカが疲れてしまい、弱るということもありえます。

その点屋外では、ボウフラや自然繁殖の植物プランクトンが常時接種できることで、メダカの健康にいい、という話もあります。

泳ぎ方の違和感・餌を食べない・痩せているなど、気になる点があった時はどうする?

上記でも触れましたが、メダカによくあるのが、ガリガリに痩せる、きりもみ状に泳ぐ、などの異常です。ですがこちらにはまだ確たる治療法や魚薬などがあるわけではなく、こうすれば治る!ということは言えないのが現状です。

また、メダカのような小さな生き物では、飼い主が異常に気付いた時には手遅れであることも多く、特にきりもみ状に泳ぐような個体の回復は難しいです。ただ、メダカは10匹以上で飼育することが多いと思いますが、一匹に異常が出た場合、他の個体にも伝播していく可能性があると考えて、残りの個体をよく観察すること、異常がある個体が見つかれば、バケツなどに隔離し、半分程度の換水や、エサやりの習慣を変えてみる(量を減らして(食べ残しによる水質悪化を防ぐ)回数を増やす)などの処置がとれます。

水カビ病で、個体に体力がある場合はペットショップなどで販売している魚薬が効果があることがあります。水カビ病の治療にはメチレンブルーなど、色素系が一般的です。

メダカを長生きさせるためのコツと正しい飼育方法

メダカはご自宅で適した飼育環境を発見できれば、たいへん丈夫で飼いやすい生き物です。ただ、そうした「コツ」を掴むまでは、意外と苦戦することもあります。

全般に言えることは、メダカくらいの魚であれば1リットルに対して一匹程度が限度と言われています。

また小さな魚なので、一日一回はエサを上げたほうがよいです。(屋内は特に)

また、ショップで、水槽に死魚がいないか?最近大量死したりしていないか?可能であれば店員さんにきいてみることで、調子のいい個体を仕入れることで飼育難度を下げることができます。

屋外がいいか?屋内がいいか?は飼い主様の生活スタイルにかなりよりますので、(マンションか、一軒家か、都市部か、地方かなど)希望と合わせて(室内でお子様と水槽を観察するペットフィッシュとしての飼育や、ガーデニングの一環として睡蓮鉢や池などで飼いたい、あるいは品種改良に挑戦したい、など)トライアンドエラーしていくことが大切です。

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